冬桜 −二度咲くモノ-
「でも、今日ここに沙羅さんと2人で来て、この桜を一緒に見ることが出来て、今はっきり言える。
鈴菜ちゃんはこことここに生きているって。」



自分の胸と桜の木に手を当て、力強く響聖が言ってくれた。



「うん、私も苦しかった・・・・。

だけど、鈴菜はここにいるんだね。


厳しい寒さを越えた先に美しく咲く、この冬桜のように、本当にしっかりと歩いていこうって心から思えたよ。」




鈴菜、ありがとう。
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