冬桜 −二度咲くモノ-
「えっ!?そんな、急に・・・・」


全く予測していなかった言葉に、動揺が隠せない。



「この桜の木と鈴菜ちゃんの前で、言おうって決めてたんです。」



よどみのない清んだ瞳を真っ直ぐに向けている響聖。



「私は今まで、人に優しい気持ちなんて持って生きてこなかったし、仕事もお水だし、響聖に迷惑しかかけないよ?」


正直な不安をぶつけてみた。




こんなにもみんなに必要とされている、そしてこんなにもキレイな心をしている彼と私が一緒になんて、なってはいけないんじゃないか・・・・・
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