新選組と妖猫ちゃん!
「はぁ…」
人間ってすごいな…
自分の志の為に、
その短い命をかけれるなんて…
お父さんとお母さんが
残してくれた家までの帰り道、
京の夜道を一人ぶらぶら歩きながら
私はさっきのおじさんを思い出していた。
私も何か命をかけるほど
大切な物が出来るのかなぁ??
まだ14年しか生きていない私には
全然分からない。
だから私は、お父さんもお母さんが守ってくれたこの命で、生をまっとうしてみせる。
「よし!」
…とりあえず、寝よう!←
猫又の私は、
猫なだけあって、
寝るのは三度のご飯より大好き←
昼間にいくらお昼寝しても、
寝ようと思えば何処でも寝れる!←
「〜♫」
鼻歌を歌いながら、
私は家へと帰った。
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動乱の幕末。
この世の中には、
さっきのおじさんのように
己の志の為に命をかける、
そんな武士がたくさんいる事、
そして、
そんな人達にこれから出会う事も、
まだ私は知らない。