キケンなアイツとの生活
「さぁ、どうぞ」


そう言われて、お布団に横になると、想像以上のフカフカさに飛び跳ねたくなるくらいに、テンションが上がった。


「気持ちいいでしょ?」
「…うんっ」
「きっとよく眠れるよ」
「冬弥さんは、仕事行く…?」
「いてほしい?」
「……うん」


ココで意地を張ったって、仕方ない。今は、冬弥さんに傍にいてもらいたい。蒼甫の代わりなんかじゃなくて、冬弥さんにいてもらいたいんだ。


「いいよ。じゃあ、着替えてくる」
「う、うん…」


なんか、急に緊張してきたな…。着替えるって、同じようなバスローブなのかな…。そんなことを考えていると、わたしの予感が的中。バスローブ姿の冬弥さんが、こっちに向かって歩いてきた。


な、なんか…妙にエロスを感じる…。これゼッタイ、優ちゃんが見たら発狂するだろうな…。なんて、思いながら冬弥さんを見つめた。


「抱かれたくなった?」
「なっ…!」
「オレのことすごい見てくるから」
「そ、それは……」


ど、どうしよう…!そんな目で見たわけじゃなかったのに!あぁぁ、恥ずかしいっ。


そんなわたしをよそに、冬弥さんがズズイと布団を入ってきた。


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