キケンなアイツとの生活
そうなんだろうけど…。しちゃったんだもん、仕方ないじゃんね…。


「で、どういう心境の変化?」
「んー、あの日。冬弥さんのホテルで一緒に寝たの」
「えぇっ?!い、一緒に…。まさか、ついに、」
「待った!発狂しないでよ?!優ちゃんが思ってるようなことはなかったから!」
「なーんだ、つまんなーい」


つまんないとは、なんだ!人のこと、つまんない呼ばわりして!


「あの日は、ただドキドキするだけだったから、わたしがあまり経験ないから、ただシチュエーションにドキドキしてるんだと思ってたんだけど、好きって感情が自分でも、分かって…」
「へぇ〜、それでどうだったの?」
「うん、付き合うことになりました…」


優ちゃんはゼッタイ発狂すると思ってたのに、なぜかしなくて、不思議に思っていると優ちゃんのマジメな顔にドキッとした。


「なにか、悩んでるでしょ」
「優ちゃん……」


さすが優ちゃんだ。わたしのことは、なんでもお見通しなんだ…。


「ねえ、優ちゃん。キス以上のことも、やっぱりしなきゃダメ…?」
「やっぱり」
「へ?」
「愛梨が悩むつったら、そこしかないと思ったのよ」
「優ちゃん!!」
「ちょっ、」


やっぱり優ちゃんだ!思いきり抱きつくと、優ちゃんはバランスを崩し、そのままわたしたちは転がった。


「やっぱり優ちゃんだね!」
「もう、襲わないでよ」
「だって嬉しかったんだもん!」
「わたしはオトコに襲われたい!」
「なっ…」


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