キケンなアイツとの生活

やっぱりそれが普通の考えなのかな…。やっぱり、わたしがおかしいのかな…。


「そんなに、好きな人には襲われたいものなの？」
「んー、襲われたいってのは冗談。でも、愛されたいじゃない？」
「あい、されたい……」


愛されるってなに？愛し愛されなきゃ、付き合っちゃいけないの…？


「愛梨は難しく考えすぎだよ」
「考えすぎって……」
「もっと気楽に生きなよ。疲れちゃうよ？」
「うん…でも冬弥さんに、今時中学生でもしてるって…」
「まぁ、そうだろうね」
「………」


優ちゃんの言葉は、グサリとココロに刺さった。やっぱり今時は中学生でも経験済みなんだね…。


「でも、愛梨は愛梨だからさ！ゆっくりいけばいいんだよ」
「うん……」


ゆっくりか…。冬弥さんは、どう思っちゃうかな…。


「あのね、言っとくけど。そんなんで機嫌悪くなったり、別れを切り出すような奴なら、今すぐこっちから別れなさいよ」
「え……」
「そんなヤりたいだけのオトコは、必要なし！」
「優ちゃん…」


やっぱり優ちゃんって優しいな。最後は、わたしのことを思ってくれるんだもん。


でも、冬弥さんがわたしを抱くためだけに付き合ったとは考えられない。そう、わたしは信じたい。