キケンなアイツとの生活
ムッ…!!


やっぱり、この人キライ。


千夏さんも最初は眉を寄せ、冬弥さんを見ていたのに、今は一緒になって笑ってる。


「くくっ、冬弥くん。そんなに笑うと愛梨が、不貞腐れちゃうからね?」


なんて言いながら、パパまで笑ってる。


なに、この三人。


みんなして、わたしのこと笑いものにして。


わたしだって、鳴らそうと思って鳴らしたわけじゃないのに。


わたしが一人ムッとしていると、ドアがノックされ、ごはんが運ばれてきた。


「ほら、愛梨。ごはんだよー?」


まるでわたしのことを、犬扱い。


「もう、冬弥。いい加減やめなさい。ごめんね、愛梨ちゃん?この子、ずっと妹が欲しがってたから、愛梨ちゃんみたいにカワイイ子見ると、イジメたくなっちゃうのよ」
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