-これからも君を-
寒い…寒い…



昴said-




呼び出しておいて20分待たせるなんてバカじゃねーの。


凍死する。




拓のやつ会ったらしばいてやるからな…




そんな時後ろから声が聞こえた
「昴!!すまーん!どうしても途中トイレ行きたくて、無事すっきりしてきました!!」




にこにこと爽やかな笑顔




…はぁ。





単細胞過ぎて怒る気力をなくした。







拓は3年前に出会った友達。
青髪で鼻ピアスがよく似合うVホス系の女



24歳同い年、高身長と重なるものが多くよく遊びに誘われる。
馬鹿だけどいつも元気な拓の事は友達として好きだ。





「お前さ、仕事終わりでよく元気よな。人間じゃないんじゃねーの」





「それ酷くね?俺は昴と遊べるなら富士山でも東京タワーでも素手で登ってみせる」








意味わかんね
とりあえず無視。







「待って待ってー!!!」





こんな事が拓とはよく繰り返されている。






「それでイベントって?ビアンのイベント?」




「さすが昴!そのとーり!俺達フリーだしたまには行ってみよーぜ」




「興味ない。いかない。いい思い出ない。飯なら行く」




「おいおい、せっかく新宿なんだしここはいこーよ!」





飯食ってる間も拓は行くんだとひたすら説得してきた。





めんどくさい。




「昴はなんで彼女作んないんだよ。もてるのに。やってポイは駄目だぞ~」





「は?お前と一緒にすんな。彼女欲しくないから作らないだけ」





「昴酷い!俺は誰よりも一途だ!2週間で別れたけどねー」





拓は自分の事容姿はいいと言ってくれる。だけど拓も相当美形だ。





問題はこの楽天家な性格。明るすぎる為寄ってくる女はイメージと違うと





落胆するらしい。







勝手なイメージ、外見だけで寄ってくる女





自惚れてるわけじゃない。




だけど中身も見て欲しい。そう思うには十分過ぎる要素だった
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