-これからも君を-






私は探した…






走って走って色んな場所探した。












昴がタクシーで帰った事も知らずに











息をあげながらも悲しい気持ちが沸々込み上げる。





もう会えないのかな…。





彼女がいるかもしれない…分かってるけど







もう一度会いたいよ…。









ピリリリリリリリリリ…







携帯が鳴る










「…はい」







「ちょっと日和!!!なんで一人で飛び出すのよ!!!また男に絡まれたいわけ?」








「ご…ごめん…でもどうしても探したくて」








「日和慌しすぎ!!!!それで見つかったの?」







「ううん…いなかった。由ごめんだけどクラブ戻る気になれない。蓮君いるなら私今日は帰っていい?」






「私の事はいいけどちゃんと帰れるのー?」







「うん。タクシーでも拾うよ。始発まであと2時間あるし」







「ちゃんと家についたら連絡してよ!!心配だから!」








「うん、わかったありがとう!後は楽しんでね」









電話を切って、儚い気持ちを抱えながらタクシーで自宅へと向かった…。
< 26 / 30 >

この作品をシェア

pagetop