-これからも君を-
私は探した…
走って走って色んな場所探した。
昴がタクシーで帰った事も知らずに
息をあげながらも悲しい気持ちが沸々込み上げる。
もう会えないのかな…。
彼女がいるかもしれない…分かってるけど
もう一度会いたいよ…。
ピリリリリリリリリリ…
携帯が鳴る
「…はい」
「ちょっと日和!!!なんで一人で飛び出すのよ!!!また男に絡まれたいわけ?」
「ご…ごめん…でもどうしても探したくて」
「日和慌しすぎ!!!!それで見つかったの?」
「ううん…いなかった。由ごめんだけどクラブ戻る気になれない。蓮君いるなら私今日は帰っていい?」
「私の事はいいけどちゃんと帰れるのー?」
「うん。タクシーでも拾うよ。始発まであと2時間あるし」
「ちゃんと家についたら連絡してよ!!心配だから!」
「うん、わかったありがとう!後は楽しんでね」
電話を切って、儚い気持ちを抱えながらタクシーで自宅へと向かった…。