エデンの林檎
ー「…の」
ー「ほし…」
ほ、し、の…??
誰か私を呼んでる…??
「ん…。」
ゆっくり目を開けると私の顔を覗きこんでいる先生の顔が見えた。
「せ…んせ??」
「星野!!
大丈夫か??
気分はどうだ??」
「はい…
だいぶ良くなりました。」
私は先生に支えてもらいなから
ゆっくり体を起こす。
そしてキョロキョロと辺りを見回した。
…あれ??
栞と松本君がいない…??
「先生、本条さんと松本君は??」
「二人はオリエンテーションの活動に戻ってもらったよ。」
あ、そっか。
……。
……あれ??
てことは…
今、養護室には私と先生の二人だけ…。
密室に二人きりってこと!?!?