愛してるの定義(ヒカリの直後)


彼の唇は優しい。
もう何度もキスをしたけれど、このキスはなんだか違う。


「緊張する」
結城がつぶやく。

「わたしも」
奈々子は答えた。


結城は奈々子の髪に手を入れる。
冷たくなった耳に、彼の暖かい指が触れる。

ソファの背もたれに手をついていた奈々子は、自然と結城の背中に手を回した。


「唇って、すごく敏感」
結城が言う。

「唇に触れるだけで、今奈々子さんが何を思っているか分かる気がする」


結城は奈々子の首に唇を這わせる。
奈々子は思わず小さな声を出した。


「抱いてもいい?」

「うん」


結城は奈々子のブルーのカーディガンを脱がせた。

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