愛してるの定義(ヒカリの直後)


日が沈む時間も早くなった。
窓の外の太陽は、そろそろオレンジ色に変わろうとしている。


「たまには強引なのもいいだろ?」


結城が奈々子の横でにやにやしている。
二人、ソファの上で、毛布に包まっている。


「?」

「研究したんだ」

「何が?」

「女性が男性に好意を持ってる場合にだけ、強引に押し倒すのもアリ」

「はあ?」

「それも、俺ぐらいイイ男なら、なおアリ」

「何を言ってるんですか?」

「せっかく告白したのに、奈々子さん怒って帰っちゃおうとするからさ」

「……だから、強引に抱こうとしたんですか?」
奈々子は呆れて、そう言った。

「うん。少女漫画を読んで研究した。無駄に満喫行ってないよ」


奈々子は眉間に皺を寄せて、結城の顔を見る。


「あれ、また怒ってる?」
結城がとたんに不安そうな顔をする。

「そういうこと言うから……」
奈々子は溜息をついた。

「でもでも、もう約束したから」
結城が奈々子の手を握る。

「離れないよね」

「約束しましたっけ?」

「あ、意地が悪いな」
結城が頬を膨らました。

「冗談です」
奈々子は笑って返した。

< 19 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop