愛してるの定義(ヒカリの直後)
日が沈む時間も早くなった。
窓の外の太陽は、そろそろオレンジ色に変わろうとしている。
「たまには強引なのもいいだろ?」
結城が奈々子の横でにやにやしている。
二人、ソファの上で、毛布に包まっている。
「?」
「研究したんだ」
「何が?」
「女性が男性に好意を持ってる場合にだけ、強引に押し倒すのもアリ」
「はあ?」
「それも、俺ぐらいイイ男なら、なおアリ」
「何を言ってるんですか?」
「せっかく告白したのに、奈々子さん怒って帰っちゃおうとするからさ」
「……だから、強引に抱こうとしたんですか?」
奈々子は呆れて、そう言った。
「うん。少女漫画を読んで研究した。無駄に満喫行ってないよ」
奈々子は眉間に皺を寄せて、結城の顔を見る。
「あれ、また怒ってる?」
結城がとたんに不安そうな顔をする。
「そういうこと言うから……」
奈々子は溜息をついた。
「でもでも、もう約束したから」
結城が奈々子の手を握る。
「離れないよね」
「約束しましたっけ?」
「あ、意地が悪いな」
結城が頬を膨らました。
「冗談です」
奈々子は笑って返した。