愛してるの定義(ヒカリの直後)
結城は奈々子の肩をなでて、それからキスをする。
「年末、奈々子さんの実家に行こうかな」
「また?」
「だって、挨拶しなくちゃ」
「……いいですよ、そんな」
「でも結婚するし」
「……え?」
奈々子は耳を疑った。
「するでしょ?」
「そ、そんな約束しましたっけ?」
「ある意味、した」
「どういう……?」
「いいからいいから」
「よくありません」
奈々子は溜息をついた。
「また、奈々子さんを説得するのに、時間がかかりそうだな」
結城はそう言って、口を尖らす。
それから笑って、奈々子の頬にキスをした。
不思議な人。
イライラさせるし。
わけがわからないし。
本気なんだか、
そうじゃないのか。
でも、この人が愛しくてたまらない。
わたしの特別な人。


