記憶を失くしたわがまま彼♡
そして、愛香の家についた…
ピンポーン…
愛香はすぐに出てきてくれた
「美緒…?こんな時間にどうしたの…?」
「ごめんね…どうしても話したい事があって…」
「私は全然いいけど…とりあえず中入って…?」
「ありがとう…お邪魔します…」
そう言って
愛香の部屋の中に入ると…
「一応言わせてもらうけど、謝るの禁止だよ…」
「え…」
「美緒が言いたい事なんとなく分かるけど、謝るのだめね」
「うん…分かった…」
「それで…どうしたの?」
「ありがとう……愛香…私のために…本当になんて言ったらいいか…」
「ねぇ…美緒…」
「…え?」
「お礼を言いたいのは私の方だよ…ずっと想っていたのに私なんかのために恋を…捨てたんだよね…」
「愛香…」
「私は、中学の時から美緒に甘えてばかりで何かしてあげたいとずっと思ってたんだよ…?」
「私は…何も…」
「美緒は優しいよね…だから、今回は私が美緒を助けたかったの…」
「私を…?」
「そう…美緒は笑顔が似合うよ…」
笑顔…
その言葉を聞いた時…
私の目から涙が溢れ出した…
「ありがとう……愛香…ありがとう……」