もし風見鶏が振り向いたならこの世界は違って見えるのだろうか? 【短編】のレビュー一覧
5.0
神戸の界隈は学生時代にちょいちょい遊びに出没してたので、なんだかその頃を思い出しました。 うちの場合はそのあと震災があって、湘南に疎開して…と暗黒でしたけど、この二人は違ったのだろうな、とふと感じました。 風見鶏の館、懐かしいなぁ。
神戸の界隈は学生時代にちょいちょい遊びに出没してたので、なんだかその頃を思い出しました。
うちの場合はそのあと震災があって、湘南に疎開して…と暗黒でしたけど、この二人は違ったのだろうな、とふと感じました。
風見鶏の館、懐かしいなぁ。
きみのうしろを (後ろを振り向く行為自体、わたくし、怖くてたまりませんで。しかしながらこの作品を呼んで、優しいなあ、と思いました。こんなにも“振り向く”という動作に優しさを感じられるとは。良い作品でした)
きみのうしろを
(後ろを振り向く行為自体、わたくし、怖くてたまりませんで。しかしながらこの作品を呼んで、優しいなあ、と思いました。こんなにも“振り向く”という動作に優しさを感じられるとは。良い作品でした)
永遠なんてこの世にはないのだと、僕たちは知っている。 知っているからこそ、脆く不確かな“今”を大切にしたくて、僕たちは少しだけ臆病になる。 風に向かう風見鶏がふと振り向いたとき、世界はどんなふうに見えるのかな。 僕の一歩を踏み出す勇気は、世界をどんなふうに変えていくのかな。 不思議な夢の中で風見鶏が語りかけてくる言葉は、胸の内をふわりとなでて、奥に沈んでいたもやもやを浮かび上がらせ、ひゅうと吹き飛ばしてくれる。 爽やかで清々しい。でも噛みしめながら深く深く味わってみてほしい。そんなお話です。 今いい風吹いてるよ。ちょっと振り向いてごらんよ。 景色はきっとあなたにも、きらきら優しく見えてくるはず。
永遠なんてこの世にはないのだと、僕たちは知っている。
知っているからこそ、脆く不確かな“今”を大切にしたくて、僕たちは少しだけ臆病になる。
風に向かう風見鶏がふと振り向いたとき、世界はどんなふうに見えるのかな。
僕の一歩を踏み出す勇気は、世界をどんなふうに変えていくのかな。
不思議な夢の中で風見鶏が語りかけてくる言葉は、胸の内をふわりとなでて、奥に沈んでいたもやもやを浮かび上がらせ、ひゅうと吹き飛ばしてくれる。
爽やかで清々しい。でも噛みしめながら深く深く味わってみてほしい。そんなお話です。
今いい風吹いてるよ。ちょっと振り向いてごらんよ。
景色はきっとあなたにも、きらきら優しく見えてくるはず。
永遠は、存在しない。
人が寿命を迎えるように。
物が時を経て朽ちるように。
美しいこの街も、
始めからずっと美しかった訳ではなくて、
僕と君との関係も、
風に凪ぐ木々のように、
煙突から上る煙のように、
形を変えてゆくもの。
けれど、シャッターで切られたその中には、確かに永遠は存在していて。
有り得ない永遠を夢見ながら、人は今日も何かを作り上げ、
風見鶏もまた、風に向かい続けるのだろう。
風見鶏を、こんな風に捉えて見たことはありませんでした。
読み終えた後に、タイトルの問いかけにハッとさせられます。
是非、一読を。
春一番に吹かれて季節を先取りするもよし 雪の重さに動けず一点を見つめるもよし 突き抜ける風に 空を見上げるのもたまにはいい 振り返ればまた 新しい世界の扉が開くのだから
春一番に吹かれて季節を先取りするもよし
雪の重さに動けず一点を見つめるもよし
突き抜ける風に
空を見上げるのもたまにはいい
振り返ればまた
新しい世界の扉が開くのだから
タイトルからして作者のセンスの良さに心を鷲掴みにされたまま読み進めれば、最後はなんとも爽やかな読後感に包まれました。思わず口の端が持ち上がります。小さな勇気と一歩を踏み出した彼と彼女に。 些細なことだけどとても大切な何かを教え説くのではなく、まるでファンタジーのように感じさせる優しさと柔らかさ。そこから伝わる作者の誠実さ。 このメッセージをたくさんの人に読んでいただきたいです。
タイトルからして作者のセンスの良さに心を鷲掴みにされたまま読み進めれば、最後はなんとも爽やかな読後感に包まれました。思わず口の端が持ち上がります。小さな勇気と一歩を踏み出した彼と彼女に。
些細なことだけどとても大切な何かを教え説くのではなく、まるでファンタジーのように感じさせる優しさと柔らかさ。そこから伝わる作者の誠実さ。
このメッセージをたくさんの人に読んでいただきたいです。
風を受けるだけの風見鶏が夢見たって良いじゃないか。
まだ見ぬ自分の姿を、吹き付けた風の行き先を、見てみたいと望んでも良いじゃないか。
不思議な夢の中で風見鶏は「僕」に大切な何かを教えてくれた。
臆病な「僕」に、我慢強い「僕」に、風見鶏は心の変化で見える世界がこんなにも違うのかと気付かせるきっかけをくれたのだ。
3人の友情を壊す事が嫌で怖くて一歩を踏み出せない僕に、背中を押してくれたのは風見鶏。
だけどその風見鶏の原型は「僕」の中にある強さだと私は感じました。とても素敵な作品です。
余談ですが、神戸にゆかりのある私にとっては、嬉しいなーと思いながら読ませていただきました。
しかも、神戸特有の関西弁をきちんと使ってらっしゃるんですよ。感激致しました。
素敵なお話をありがとうございます。
風見鶏をきっかけに三人の関係は変わるのだろうか?
ケータイ小説的ではない作品ですが、不思議な魅力のある短編です。
若い頃の迷いや心の動きを上手く捉えてます。
こういう作品が、もっと読まれて欲しいなと思います。
雪国育ちだからと言い聞かせて、
ずっと振り返ることをしなかった。
振り返ることを教えてくれたのは、
屋根の上にいた風見鶏。
三人の男女の微妙な立ち位置と、
心の揺らぎが細やかに描かれています。
とくに自然と目に浮かぶような、
ラストシーンが素敵です。
また、風見鶏の見ている神戸の風景、市役所の食堂、大阪への路線など、行ってみたくなる要素が織り込まれているところも魅力だと思います。
是非、神戸の街を感じてみてください。