ブラッドサースティ・キラー
「……え?」

「すまない、今のは失言だったな。君は念のため、病院に行って診てもらいなさい。頭を怪我しているようだからね」

「あ……」


 そういえば、男共に後頭部を殴られたんだっけ。

 自分のことなんて二の次にしていたから、すっかり忘れていたや。

 それにしても……。

 殺人鬼が僕を助けた、って、どういうことなんだろう?

 僕は殺人鬼のことを知らないのに、殺人鬼は僕のことを知っているのだろうか?

 それとも、気まぐれで助けてくれただけ?

 そもそも、今回の件は、本当に今噂されている殺人鬼がやったことなのだろうか?

 違う殺人者がやったのかもしれないし、もしかしたら、実は殺人鬼は2人いる……?

 うーん、分からないや。

 考えれば考えるほど、何がなんだか分からなくなる……。
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