ブラッドサースティ・キラー
「学校って……どうして?」

「俺が学校に忘れ物をしたんだ。取りに行くのを手伝え」

「はい……?!」


 そんなの、1人で行くか友達を誘えばいいんじゃ……?

 あっ、もしかして、那ヶ真先輩は僕と同じで大切な人達を殺人鬼に殺されたとか……?

 だから同じ環境にいる僕に話し掛けて来るのだろうか?

 ……ん?だとしたら、尚更1人で行けばいいんじゃ……。

 僕を匿ってくれているつもりなのだろうか?

 よく、分からない。

 那ヶ真先輩のことを詳しく知っているわけではないので、次々と疑問が頭を過ぎていく。

 色んなことを考えながら、僕は、僕達は、夜の学校へと向かった。
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