ブラッドサースティ・キラー
Z:そして真紅に染まる
「……あれ?」


 那ヶ真先輩の後をちゃんとついて行っているものだと思っていたけれど、どうやら違うらしい。

 気が付くと那ヶ真先輩の姿はなく、僕ひとりで夜の学校をさ迷っていた。

 どうしよう、那ヶ真先輩のクラス番号、分からないのに……。

 3年生ということだから、3階に行ったら会えるだろうか……?


 廊下を歩いていると、前方から人の話し声が近付いてきた。


「次はなんだっけ?」

「音楽室でだれもいないのに勝手に鳴り出すピアノ……だったかな?」

「なにそれ、ありきたりー」


 どうやら夜の学校で肝試しをしているようだった。

 このままだと対面してしまうな。

 さっきの大地の一家の出来事もあって、あまり対面したくない……。

 僕は慌てて今来た道を引き返し、近くの階段をのぼって3階へと向かった。
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