NIGHT
“欲しい”
浩輔の中でドクドクと得体の知れない何かがうごめく。
不敵に笑った浩輔を見て
隼「あ~ぁ。我等が総長様に目を付けられて逃げられる人なんているのかな?」
隼人は浩輔の反応に驚きつつも楽しそうに声をあげた。
「隼人。調べろ。」
「りょーかい」
そう言ってパソコンをカタカタと弄り出した隼人。
世界で5本の指には入る天才ハッカーと呼ばれる隼人。
「大谷萌々。両親と3人暮らし。関わりがあるのは真田椿。幼馴染の女ぐらい。」
出てくる情報は至って普通の情報ばかり。
「何かがおかしい…何か隠されてる?」
ページを開いていると隼人でさえ開けないページが出てくる。
「浩輔。この子完全にクリアでは無いみたいだよ」
どうする?と聞けば
「慎重にいく」
(うちの総長様はもう諦める気がないみたいだ。何がなんでも手に入れるんだろう…)
小さくため息をついた隼人はパソコンを閉じた。
「陽さんに連絡してみるわ」
~陽炎side~end