綴られた恋物語
<昼休み>

体育から戻るとちゃんと教室で寝てるあやめを発見。

朝よりも熱が上がったのか、
さらにしんどそうだ。


「あやめ、昼メシは?」

家に誰もいないと言っていたから想像はしていたが、
弁当、なんてものはカバンに入ってない。

「食欲、ないんだもん…」

「だからってなあ…。
食うもん食わないと薬飲めないだろ」


しんどくても食べれるもの、
といえばと思い買ってきた林檎ゼリーを
一口掬ってあやめの口元に。

するとぱくっとなんとも可愛く食べた。

のは良かったのだが外野が…



「"あーん"だよ⁉︎彼氏からの"あーん"‼︎
きゃあ〜〜‼︎そしてあやめ可愛いい‼︎」


とまあ、こんな状態で。


「男と一緒に女まで悶えてどーすんだよ」


だから見せたくなかったのに。

こんなの、俺だけば知ってればいい。



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