キスから始まるセカンドラブ
抱きしめた腕を必死で振りほどこうとして奈々が大声を上げた。


でも、奈々・・・俺を拒絶するその理由は・・・兄貴とのことじゃねえよな?



腕を自分から離して奈々を俺の方に無理矢理振り向かせる。真っ赤になった両目を必死で隠そうとする腕を掴んだ。



「・・・やだ。見ないで」



「奈々・・・」



「やだ。もう、もう私のことなんて放っててください」



「・・・無理」

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