キスから始まるセカンドラブ
もう止めてなんてやんねえ。その先を言わせないように唇で封じ込める。奈々、やっと俺を見てくれた。


不安そうに真っ赤な目を向けて俺から離れそうになる奈々を頬から手を離して腰を引き寄せる。離さないよ。


やっと、やっと俺・・・お前を捕まえた。



「な、なんで、こんなこと・・・同情なんてしないでよ」



頬でもまた打たれるのを覚悟してようやく離した唇。でも、奈々はただ俺を睨みつけるだけだった。



「同情なんてしてねえ。俺がしたいから・・・俺が奈々にキスしたいからしたんだよ」



「したかったらするの?頼まれたらするの?キスってそんなものなの?」
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