キスから始まるセカンドラブ
夕方、仕事帰りの奈々を迎えに行った。初めてやっちゃいけないけど夜勤休んでしまった。でも奈々と話したかったから。

奈々の顔色は冴えない。でも、ちゃんと俺の元に帰ってきてくれた。



今はそれでいい。



食事でもして帰ろうかという俺の提案に首を振り、俺たちはまっすぐに家に帰ることにした。車の中でお互いに口は開くことなく。



家に着くと奈々は黙って二人分のコーヒーを淹れてくれた。小さなテーブルで向かい合わせに座る。



「疲れてるのにコーヒーありがとな」



「気にしないでください。冷めないうちにどうぞ」
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