キスから始まるセカンドラブ
「そんなこと言ってないでしょ。ただ、少しだけ遅れて行ってってお願いしてるの。本当に怖かったんだよ。後ろから着けられてて。だから・・・」



「俺は今から仕事に行かなきゃいけねえんだよ。夜勤は人だって少ねえし、休んだり、遅れていくのは迷惑をかけることになるんだよ」



時計をチラリと見るともうそろそろ出勤時間だ。何か言いたげな裕美を無視して身支度を整える。


今日はもう気分が悪い。玄関まで着いてくる裕美に視線を向けることなくドアノブを握った。





「・・・洸汰、私と・・・仕事どっちが大切なの?」
< 128 / 164 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop