キスから始まるセカンドラブ
一番言われたくない言葉に本気で腹が立ったから何も言わずに大きな音を立てて玄関を出た。


今、思えば裕美はずっとずっとシグナルを出していたのに。



大切にしたい。いつかは未来を誓い合う相手だって思っていたのに・・・
傷つけて、終わらせた。裕美は俺に多くを望んでいたわけじゃない。




あの日だって、本当は・・・
側にいるから、俺がいるから大丈夫だよって抱きしめてやるだけで良かったのに。



自分の甘さと当たり前になっていた裕美の存在に・・・思いやりを全て失った。




裕美は出て行った。置き手紙を残して。
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