キスから始まるセカンドラブ
《私を、一番大切にしてくれる人のところに行きます。もし、次に洸汰に好きな人が出来たのなら、今度はその人が不安なときには抱きしめてあげてね。大好きでした、でももう一緒にはいられない。さよなら、洸汰》





不思議とその手紙を読んで後悔していない自分がいた。


裕美がずっと傷ついて苦しんでいたこともわかってやれなかった俺なんかといるよりも裕美を大事にしてくれるやつといる方が裕美は幸せになれるはずだから。



裕美を本当に好きだった。大好きだった。だから、きっと俺の側にいちゃいけない。


好きだけど、また同じことをしないなんて今の俺には言えない。
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