キスから始まるセカンドラブ
「洸汰、栗色の少しだけパーマがかかった可愛らしい女の子知ってる?そしてその子に私っていう彼女がいるって話したことある?」




裕美の問いかけに頭を捻らせる。そんな世間話をするのは職場の人くらい。あっ、そういやそんな女いたかもしれない。確か、事務室に派遣で来た女。




「多分、それ事務室の派遣の子」





「・・・洸汰、私が今日来たのは洸汰にどうしても伝えておかなきゃいけないと思ったからなの」



「俺に伝える?」




「ああ。そいつは裕美に『一途に彼女を思うから壊してやりたかった』って言ったんだ。歪んでやがる。それで別れたことを伝えたら『なんだつまらない。だったら次は別れる前に壊してやる』ってね」
< 133 / 164 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop