キスから始まるセカンドラブ
だから離してくださいとまでは言えなかったけれど彼はそっかと簡単にその手を離した。でも、そっと私の頭を撫でてこう言ったんだ。



「じゃ、俺も手伝うよ」




夜勤だったんだから寝ていてくださいと言ったのにもうたくさん寝たし、美味しいご飯も食べれたからお礼だと洸汰さんは段ボールの荷解きを手伝ってくれた。



「あっ、これ奈々のアルバム?見ていい?」



「えっ?や、止めてくださいよ。恥ずかしい」



段ボールの中からアルバムを見つけられて急いで取り返そうと手を伸ばすのに笑いながら私の届かないところにまでそれを上を上げる。



一生懸命、手を伸ばすのに取れなくて・・・
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