キスから始まるセカンドラブ
さっきよりずっと甘い声で私を呼ぶ。奈々なんて智人さんは呼んでくれなかった。一度も名前なんて呼んでくれなかった。




こんな風にまるで彼女のように呼ばれると今までずっと智人さんに対して思っていた不満が、智人さんといた時間が・・・『恋人同士』ではなかったように思わされる。




惑わされる。おかしくなりそう。
会った瞬間は本当に嫌いで大っ嫌いだったはずなのに・・・。




「あの・・・私、荷解きしなくちゃいけないんですけど・・・」
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