キスから始まるセカンドラブ
私の唇の端に着いたチョコレートを指先で拭ってそのままそれを舐める。その仕草が恥ずかしくてたまらなくてケーキを食べるのをやめて揺れるコーヒーを口にした。



「あっ、熱い」



私、猫舌なのに何、熱いコーヒーを飲んでいるんだろ。ダメだ、この人といるとペースが乱れる。


唇がヒリヒリする。火傷したかも。



「・・・口、火傷した?」



お願い、そんな声で聞かないで。少しずつ近づいてこないで。逃げられない。


私、おかしい。
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