キスから始まるセカンドラブ
「・・・奈々」
呼ばないで、智人さんだって呼んでくれなかった名前。ずっと呼ばれたかった。
彼氏が出来たら名前を呼び合って抱きしめてもらって幸せなキスをするの。それが私の恋への憧れだった。
憧れを叶えないで。
「奈々、唇・・・冷やしたほうがいい。腫れるかもしれない」
バカだ。何で目を閉じたの?こんなの自分からキスをねだっているようなものだよ。
何してるの。付き合って1年の記念日で同棲するって決めて2人でいろいろ決めた部屋で私、智人さん以外の人のキスを待っているなんて。
「・・・氷、持ってくるから待ってて」
でもキスは下りてこず、代わりに洸汰さんがそっと立ち上がって冷蔵庫を開ける音が聞こえた。
「・・・何してるのよ、私」
呼ばないで、智人さんだって呼んでくれなかった名前。ずっと呼ばれたかった。
彼氏が出来たら名前を呼び合って抱きしめてもらって幸せなキスをするの。それが私の恋への憧れだった。
憧れを叶えないで。
「奈々、唇・・・冷やしたほうがいい。腫れるかもしれない」
バカだ。何で目を閉じたの?こんなの自分からキスをねだっているようなものだよ。
何してるの。付き合って1年の記念日で同棲するって決めて2人でいろいろ決めた部屋で私、智人さん以外の人のキスを待っているなんて。
「・・・氷、持ってくるから待ってて」
でもキスは下りてこず、代わりに洸汰さんがそっと立ち上がって冷蔵庫を開ける音が聞こえた。
「・・・何してるのよ、私」