キスから始まるセカンドラブ
智人さんに同棲の話を持ちかけたとき、最初は苦い顔をされた。
付き合ってもうすぐ一年なのに、どうしてそんなに拒絶されるのかな。


でも、どうしても同棲したかった。一人の部屋であの時間を過ごすことに限界を感じていたから。

お客さんの一人につけられている。そう、気がついたのは智人さんと付き合ってからすぐのことだった。


それまではよく、お花を買いに来てくれただけだった一人の男の人から必要以上に視線を感じるようになった。

好意を持ってくれてるのかな?
そんな風に感じたけれど私には智人さんがいるし、あまり気にしないようにしようってそう思ったんだ。

でも、ある日からポストに毎日、一輪の花が入るようになった。彼が毎日、決まった時間に買いに来る一輪の花だった。
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