キスから始まるセカンドラブ
智人さんに会うということはすべて終わらせること。洸汰さんがそんな悲しい顔をしているのは少なからずこの生活が終わることを嫌だと思ってくれてると思っていいのかな。



「洸汰さん?」



「あっ、ごめん」



「私、帰ってきます。1人で。だから、洸汰さんも必ず帰ってきてください。お願いだから・・・黙っていなくならないで」



「奈々・・・」



「わがままだってわかってます。でも、私はここに帰ってきたい。智人さんとじゃなく、ここで洸汰さんの帰りを待っていたいんです」
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