キスから始まるセカンドラブ
なんてことを言ってるんだろう。私は智人さんの彼女なのに、洸汰さんの帰りを待っていたいなんて洸汰さんだって身代わりから早く解放されたいに決まってるのに・・・。



言った後、ただ俯くしかできなかった私をギュッと温かい腕が包んだ。洸汰さんの鼓動が聞こえる。とても早い。



「奈々・・・俺、そんなこと言ってもらえる資格なんてないんだ」



「洸汰さん?」



「ごめん。今は黙って抱きしめさせて」
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