チャット恋愛注意報!!(旧)
あ……私と同じように、ロータリーに居たメガネの男の人……。
二人は何やら話をしているようで、その話が終わった時……メガネの人がこっちを指差した。
な、なんか……とってもまずいことに巻き込まれそうっ……!?
あぁもう、今すぐ逃げ出したいっ。
だけどユージは私の手を掴んだままだし、何を思ったのか、派手男とメガネ男の元へと歩き出してしまった。
うわぁっ……もしかして組織ぐるみの犯行!? ユージだと思ってたこの人はスパイかなんかか!?
私、このまま拉致られる……!?
「フジヤマとYUKI?」
「そういうお前はユージ?」
「イエス」
「んじゃあそっちがサクラかっ!! よかったー、サクラはちゃんと女の子だ!!」
あぁもうダメ!! 私殺される!!
……って、え?
サクラは“ちゃんと”女の子?
それって、なんか……変なセリフのような……。
「会いたかったぜサクラ!! 俺がイケメンのフジヤマさんだぜい」
派手男が、ユージから私の手を取り、ブンブン振り回すように握手をする。
その隣に居るメガネ男が、クスッと笑ったのが見えた。
「どうも、女子大生のYUKIです」
……とか言ってますけど、どう見ても男ですよっ……!?
「ど、どういうことですかっ……?」
混乱する私に答えたのは、いまだ握手を続けているフジヤマだった。
「コイツ、出会った時からずっとネカマしてたんだよっ!! マジ騙されたわー、ババァだと思ってたのが実はクソメガネ!!」