チャット恋愛注意報!!(旧)
別のTシャツに着替え終わったフジヤマは、まるで子供みたいに頬を膨らませた。
「毎晩遅くまでお前とチャットしてた俺の時間を返せ!!」
「俺に惚れてたのか?」
「お前じゃなくてYUKIに惚れてたんじゃいっ」
「つまり、『俺』だろう?」
「うるせっ」
……どうやらフジヤマは、YUKIに恋愛感情を抱いていたらしい。
あ、もしかしてオフ会の目的は、YUKIに会うためだったとか?
二人は特に仲がよかったし、毎晩遅くまで話してたんだもんなぁ……それを思うと、なんかフジヤマが可哀相だ……。
「気付かなかったお前が悪い」
「クソメガネめっ」
ニコッと笑うYUKIと、悔しそうな顔のフジヤマ。
チャットだと、いつもはフジヤマがYUKIに対して色々言うけど……今はまったくの逆。
……YUKIは、今までの鬱憤を晴らすために今日ここに来たんじゃないだろうか?
そしてその思いは見事に成し遂げられた。 そんな感じで笑っている。