Glass slipper☩シンデレラボーイは甘く永遠に腹黒に☩
チラッと悠里を見る。
仕事に影響する程、我慢させてたんだ。
恥ずかしいし申し訳ないけど、
……そこまで想ってくれてたのはちょっと嬉しい。
ずいっと悠里がその端正な顔で間合いを詰めてくる。
「今ので理解してくれた?久寿軒さんは単なるクライアント。確かに色々アプローチされてるけど僕には全然その気は無いし、寧ろ辟易してる。それで美久に迷惑かけちゃったのは申し訳ないと思ってるけど。」
「う、うん。」
「美久に何もしなかったのは美久至上主義だから。美久が僕を男として見られるようになるまでちゃんと待とうって思ってた。だけど一緒に暮らしてたら自分の理性に自信がなくなっちゃって、最近は仕事が忙しいのを理由に逃げちゃった。ごめんね?」
「ん、私の方こそ何にも知らなくて、ごめん……」
「他に何か聞きたい事、ある?あるなら今聞いて。美久、雰囲気クラッシャーなんだから。」
「ぅ…それはゴメン。…えーと…他になんかあったかな聞きたい事…。」
「美久の部屋と僕の部屋とどっちがイイ?返事がない場合は自動的に僕の部屋ね。」
「う、うん、分かった。て、……………へ?」
きょとんと悠里を見詰める余韻もなく身体がふわりと宙に浮いた。
悠里に抱っこされた私はゆっくりと悠里の部屋のベッドに降ろされた。
「悠里…あの……」
「もう我慢しないって言ったでしょ?」
戸惑い気味に見上げれば、甘い瞳に見詰め返されて言葉を呑みこむ。
反論なんて無意味だ。
初めてだし、心臓は壊れそうに高鳴ってるけど、既に悠里に溶かされ掛けている私に逃げる術なんてナイ。
寧ろ、悠里が与えてくれるだろう感触を早く感じたい。
悠里……大好き。