Glass slipper☩シンデレラボーイは甘く永遠に腹黒に☩
足にまとわりつく重みに意識を戻す。
床を這いつくばり僕の足に縋りつく白井さんはさながらホラー映画の主人公のよう。
「もう身代わりなんて必要ありま、せんから。」
ホラ、私を存分に愛せよ、と言わんばかりの彼女を静かに見下ろす。
その僕がどう見えたか―――普段の表情を崩したつもりはないが、白井さんはひっ、と呻いて後退去った。
「これでも僕だって怒ってないわけじゃないんですよ。」
勝手に『美久』をネットで晒して。
偶々今回は麗那さんが身を呈してくれたわけだけども、本来なら美久に危険が及んでいた。
これも全て白井さんの勝手な思い込みの所為で―――
「…ああ、でも貴女の妄想も一分賛同の価値はありますね。」
凍りつく白井さんに僕はニッコリ満面の笑みを向けた。
「ニセモノがあるから悪いんですよね。粗悪なレプリカは不要です。」