Glass slipper☩シンデレラボーイは甘く永遠に腹黒に☩
―――スルリ
マエリさんの手を取りソーシャルダンス程軽やかなステップを踏んで、ターン。
仕上げは勿論決めポーズだろう。
身を乗り出す僕に押される形で上体を仰け反らせた彼女の顔が一瞬にして引きつった。
後ろにねじり上げた腕で腰を支えられた彼女の身体は今や階段の端から乗り出している。
「酷い人ですね。記憶の無い僕を騙してたんですか。」
その言葉に引きつった顔から一気に血の気が引いて行く。
「ゆ、悠里さん…っ、違うんです……私っ…」
必死に訴えかける彼女に、ニコリと笑った。
「二度目は無いと言った筈です。」
僕が彼女の身体を突き離したのと
「っ…柏木!!」
悲痛な叫び声が階段で交錯した。