Glass slipper☩シンデレラボーイは甘く永遠に腹黒に☩
☩ ☩ ☩
それから一週間後―――
「全く……須藤ってば本当に酷い人ですよね。」
自宅のソファーにて。
悠里は膝の上に乗せた美久をぎゅうぎゅう抱き潰しながら、冷めやらない怒りでブツブツと文句を言っている。
「も~。そろそろ許してあげたら?須藤君だって悠里の為を思ってしてくれた事なんだし。お土産だってこーんなに買って来てくれたんだし♪」
「だって!!僕が姉さんを追う事は引き留めたくせに自分はちゃっかり恋人を追う為に有給休暇取ってんですよ!?」
アリエナイッ、と叫んで更にべったりへばりつく悠里に美久は苦笑する。
余程二泊三日の離ればなれが堪えたのか悠里は一週間経っても美久にくっついて離れない。
とりあえず仕事は行かせてもらえるけども、家に帰ってくるなり片時も離さない。
一緒に暮らし始めてからはともかく、別で生活していた時は仕事の都合で会えない日も当たり前にあったのに。
改めて愛し合う関係に戻ってからというもの、それすら許せない程に悠里の甘えたに拍車がかかっている。
でも私も凄く寂しかったから悠里の事をとやかく言えないんだけどね…。と美久は人知れず苦笑する。
出張先では無意識に悠里の気配を探しては心許無くなって、悲しくなった。
もう悠里なしでは生きていけないのだと改めて思う。
だから帰って来てから悠里がべたべたシツコイのもちっとも嫌じゃない。
寧ろ嬉しい。
……時々ちょっと鬱陶しいけども。