瑠璃一味のお戯れな学園生活
トンネルを進むほどに、勾配はきつく、また気温も低くなってくる。

天空険道に近づいているか、或いは既にその麓辺りにまで来ているのか。

「どこまで続くんだこのトンネル」

霸龍闘が走りながら呟く。

かれこれ2、3キロは走り続けているだろうか。

こんな巨大な穴を掘削しながら進む生き物など、天神学園のある世界では考えられない。

普通の土ではない、岩盤と言っていいほどの地質なのに。

「どんな馬鹿力だ、穴倉に住む竜のやる事はよくわからんぜ」

呆れ半分で龍之介がボヤく。

と。

「皆、見て」

孔雀が指差した。

進む前方、光が差し込んでいる。

「もうすぐ外に出ますよ!」

咲花が叫ぶ。

< 1,183 / 2,622 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop