瑠璃一味のお戯れな学園生活
目付きが悪く黒の短髪、最近ガッシリしてきた体格の瑠璃と違い、柔らかな茶髪、小柄な体格。

この少年もまた、紛れもなく夕城宗主の血を引く剣客であった。

次男、夕城 孔雀(ゆうしろ くじゃく)。

夕城の双子とは二つ下。

早川家の霸龍闘と同い年という事になるだろうか。

祖父の愛刀であった四季・色彩銘刀冬の刀『柊(ひいらぎ)』を受け継いだ瑠璃、夕城の刀鍛冶である花月という男の四季・色彩銘刀春の刀、大刀『夜桜(よざくら)』を愛刀とするめのうに対し、孔雀はより頑丈でより軽量な四季・色彩銘刀"大作"『四季』をもつ。

まだ天神学園中等部で目立った行動はしていないのか、この時点では霸龍闘の方が筆頭のような扱いを受けているが、それも今のうちの話だろう。

父の翡翠は、それ程の潜在力を次男に感じ取っていた。

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