瑠璃一味のお戯れな学園生活
「弾くも躱すも、所詮は逃げ腰の技術…啄みは射撃に対する『攻め』の技法だ。剣術、体術、射撃、魔法…如何なる戦術が相手だろうと、夕城流は敵に背中など見せてはならぬ」

宗主、夕城 翡翠の精神を体現するかのような技法。

弾丸を弾いている間は、愛刀が防御に回ってしまっているが、この啄みならば、弾丸ごと相手を斬る事もできる。

攻防一致とでも言おうか。

「……」

啄みの怖さは、霸龍闘が一番理解していた。

射撃を弾かれても、瑠璃の攻めを止める事は出来た。

啄みを仕掛けられては、瑠璃の攻撃は止められない。

「いくぞ」

柊の切っ先が、霸龍闘に向けられる。

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