瑠璃一味のお戯れな学園生活
少年の名は、紅月 正樹(あかつき まさき)。

名字から分かる通り、咲花の弟だ。

まだ三歳で、小学校には通っていない。

なので、タイトルの『初等科かるてっと』というのは便宜上だが。

「へぇ、咲花に弟いたのか」

「はい、いつもお母さんと一緒にいるんで、あんまり見る機会なかったと思います」

そう言って、咲花は後ろに隠れる正樹の方を見る。

「あの人は、瑠璃一味の龍之介先輩だよ。おっかない顔してるけど、怖くないよ」

「ほんと…?」

ペタンと閉じた狼耳と、シナッと垂れた尻尾が、正樹の体に現れる。

咲花同様、人狼に変身出来ないが体の一部を人狼化させる事が出来る。

彼の場合は無意識で、大体は感情を表す時に耳と尻尾を出す事が多いらしい。

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