瑠璃一味のお戯れな学園生活
真剣に、興味深げに、そしていとおしむように、霸龍闘のマテバを手入れするリィ。

「……」

霸龍闘はその横顔に魅入る。

何て楽しそうに拳銃を扱うんだろう。

鬼龍や龍娘は、あまりガンマンに理解を示していないのか、マテバをメンテナンスする霸龍闘に対して変わり者を見るような視線を向ける事がある。

まぁ龍娘達は、複雑な構造のものは好まない傾向がある。

身近な女性がそうである為、女というものは総じてそういうものなのだと、霸龍闘は思い込んでいた。

しかしリィは違う。

こんなに楽しげに拳銃に触れる女性は初めてだ。

同じガンマンとしてその事が嬉しくもあり、それまで只の友人でしかなかったリィの事を、少し違う目で見ていた。

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