瑠璃一味のお戯れな学園生活
カップを鬼龍に差し出し、椅子に座る誠一郎。

「辻神先生が龍太郎一味の一員だった事は知ってるアル。スペシャルバカの後を継いで『誠一郎一味』のリーダーだった事も」

「いやいや…俺は龍太郎先輩ほどじゃなかったから…誠一郎一味は只の風紀委員会みたいなものだよ」

昔は前髪に隠れて見えなかった目を細めて苦笑する誠一郎。

「あ、随分話が逸れちゃったね…鬼龍さんは相談に来たんだよね」

「あ…」

思い出したように、鬼龍は視線を下げる。

「実は…皆にからかわれて困ってるアル」

「からかわれる?」

キョトンとする誠一郎。

「何というか、その…」

目を泳がせる鬼龍。

「胸の事で…」

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