瑠璃一味のお戯れな学園生活
「えと…その…」

けしからん乳の前で手をモジモジさせる鬼龍。

「あ、ごめんね、とりあえず座って。何か暖かい飲み物でも淹れるよ…コーヒー?それとも紅茶かな?」

温厚に微笑んで、誠一郎は立ち上がる。

「それじゃあ紅茶をお願いするアル」

言いながら鬼龍は座った。

簡易のキッチンで紅茶を淹れつつ。

「確か中等部1年の早川 鬼龍さん…だよね?」

誠一郎は振り向いて言う。

「私の事知ってるアルかっ?」

「そりゃあね」

紅茶の入ったカップを二つ手にして、誠一郎は戻ってきた。

「俺も龍太郎一味の一員だったから。お世話になった龍娘先生の娘さんの事くらい知ってるよ」

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