瑠璃一味のお戯れな学園生活
「もし本当にからかわれるのが嫌なら、学校休んじゃってもいいよ」

「えっ?」

誠一郎の言葉に、鬼龍は驚く。

カウンセラーとはいえ、誠一郎も一応生徒を指導する立場だ。

そんな彼が、学校を休む事を勧めるとは。

「だってそうでしょ?嫌なのに無理して学校に来て、また嫌な思いをするなんて…俺が同じ立場だったら来たくなくなるもの」

「でも、学校来ないと勉強が…」

「ああ…感心だね、鬼龍さんは。きちんとそういう事も考えてるんだね」

頷く誠一郎。

「だけど心配事抱えたまま学校に来ても、勉強に身が入らないよ。ツライ思いしてまで、学校は来る所じゃないよ。学校は学ぶ所だけど、我慢する所じゃないんだから」

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