瑠璃一味のお戯れな学園生活

鬼龍に向き直る誠一郎。

「大切なのは、周りの友達に『私は嫌な思いしてるんだよ』って知ってもらう事なんだよ。勿論口で言ってもいいけれど、そういう勇気がない人は学校休んでもいいし親や先生に言ってもらってもいい。大切なのはきちんと意思表示する事。我慢して黙ってちゃ周りに伝わらないし、周りも平気なんだと思って、エスカレートしてイジメに繋がる事もある」

「……」

コクコク頷く鬼龍。

「改めて訊くけど、学校休んじゃってもいいよ？」

鬼龍の様子を窺う誠一郎だが。

「大丈夫アル、私はそこまで思い詰めていないアル。もしムカついたら、ぶっ飛ばしてやるアル」

「暴力もあんまりオススメできないけどね…」

誠一郎苦笑い。