瑠璃一味のお戯れな学園生活
ショーケースの中には、指輪。

ターコイズやルビーといったよく知られたものから、この異世界特有の聞いた事のない宝石をあしらったものまで、無数に並べられている。

そんな中で。

「…!」

愛は一つの指輪に目を留めた。

値段こそ随分と安いのだが、その輝き煌きは、ルビーにも勝るとも劣らない。

何と心奪われる宝石なのだろう。

こんな綺麗な指輪が、ルビーの値段の10分の1とは驚きだ。

「お嬢さん、それがお気に入りかな?」

店主の好々爺が声をかける。

「つい最近仕入れたばかりの指輪でね…価値は低いが見栄えはいい。よろしかったら更に一割値引いてお譲りするが、どうだね?」

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